ハワイのパワースポット〜聖地巡礼〜②ワイキキ「カフナ・ストーン」

こんにちは。ケン・ノブヨシです。

前回に続きハワイのワイキキにある聖地の紹介です。
オアフ島に来たら一度は必ず通る有名な場所にありますので、この記事を機に興味を持っていただけたらと思います。

カフナ・ストーン

今回ご紹介するのはカフナ・ストーンと呼ばれる4つの石がある場所です。
場所はワイキキの中心、カラカウア通りのハイアット・リージェンシー・ホテルの通りを挟んだ向かい側にあります。
ちょうどホノルルの交番があるあたりです。
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交番とレストランの隣に鉄格子で囲われた4つの岩があります。
これがカフナ・ストーンです👇

カフナ・ストーンの正式名はWizard Stones of Kapaemahu(ウィザード・ストーン・オブ・カパエマフ)といいます。
また通称「癒しの石」または「魔法使いの石」と言われています。魔法使いとは興味がわきますね。

ではカフナ・ストーンの伝説を見ていきましょう。

4人のカフナ(祈祷師)

カフナ・ストーンの伝説は次のようなお話です。

かつて(16世紀ごろといわれています)タヒチ(ライテアナ島)の首長の命により4人のヒーラー(祈祷師)を派遣しハワイへやってきました。

4人の名前はカパエマフ、カプニ、キノヒ、カハロアといいました。彼らはワイキキのウルコウ(現在のモアナ・サーフライダー・ホテル周辺)に住みました。

彼らの祈祷による治療はとても優れていて瞬く間に島中に知りわたりました。

しかし彼らも帰るときがやってきます。彼らは2つの石を住んでいたウルコウに、また2つの石を彼らが好きだった海の中に置いて欲しいといいました。

島民は彼らの希望通りカイムキから石を運ぶことにしました。石はKane(新月から数えて27日目の当たる日)に切り出され、何千にもの人によって運ばれました。

4人ヒーラーたちは月齢一周分の日を断食して祈り、その4つの石に強力なマナ(霊力)を込めました。

そして祈祷師たちはタヒチへ帰って行きました。

以上がこの4つの石にまつわる伝説です。

この伝説により、現在でもこの石は癒しの石、病気平癒の石といて崇敬を集めます。

カフナ・ストーン行方不明?保護までに道のり

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このような話を今に伝えるカフナ・ストーンですが、その後もハワイ王族が崇敬を持していましたのですが、時代が進むとともにいつのまにか行方不明になっていましました(どうして行方不明になるんでしょうね💦)。

しかし1900年代初期、4つの石が発見されたました!が、しかしその後もこの石の価値が解らなかったのか場所を転々と移さました。ある時はなんと!ボーリング場の建物の基礎石として使われたことも…。

しかし、ある時ついにその石がどんな石なのか解ったので、とにかく歴史のある物だからとビショップ博物館に預かってもらおうとしたら、なんとビショップ博物館はこれを拒否!しかたなくホノルルの現在の位置に置いとくことになりました。

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写真(ビショップ博物館HP)
https://www.bishopmuseum.org/japanese-home-page/

ビショップ博物館がなぜ拒否したのかはわかりませんが、あくまで私見ですが、いくら信仰に理解が深く、文化保護に情熱のあるビショップ博物館でも4人のヒーラーの強力なマナが宿る石ですから扱うには恐れ多かったのだと思います。

また4人のヒーラーは置く場所も指定していたわけですから、やはり現在のクヒオビーチのに置くのがいいだろうという判断だったと思います。

ということで現在の場所に置かれたわけです。が、またまたこの後がいただけない💦

柵も何もなくただ置いていただけなので「なんか大きな石があるな。」くらいで、観光客が持たれてたり、座ったり、タオルかけたり、登って遊んでみたり…。

扱いが実に雑だったわけですよ。まぁ、観光客はどんな石が知らないわけですから仕方ないとしても、いくらなんでも、ねぇ・・・。

で、やはりというか、見かねた人々が保護運動をしてついに1997年3月19日にホノルル市がきちんと台座に乗せて、柵で囲んで祭壇としての体裁を整えました。

1997年ですよ。1997年というと日本では消費税が5パーセントになり、サッカー日本代表が初めてW杯出場を決めたり、『ビストロ・スマップ』がベストセラーになった年です。

スマップ…。きっと当時彼らは夜空のむこうには明日がもう待っていると思い始めた頃だったことでしょう(夜空ノムコウは翌年1月発売)

すみません、話がそれました。

この工事の際に4つの石とともに正面に小さい石が置かれました。この石はヒーラーたちの派遣元であるタヒチのライアテア島から送られた石です。

この4つの石の故郷?といっていいのか解りませんがゆかりある土地からの進呈に4つの石も喜んでいるのではないかと拝察します。

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何百年の間、転々とする数奇な運命にみまわれたカフナ・ストーンでしたが、ワイキキの地で安住しています。
戦後爆発的に発展し、年中多くの観光客で賑わう現在のワイキキをカフナ・ストーンはどう思って見ているのでしょうか。

ワイキキに訪れたら一度は通る場所にありますので、ぜひ訪れてみてください。
4人のヒーラーとカフナ・ストーンに敬意を持って接すればきっとご加護があると思います!

ということで、また。まはろー。

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